踏み出せば広がる世界

こんにちは、仮想空間・セカンドライフ(以下・SL)で日々遊んでいます、葵(AwindstormR)と申します。普段はブロガーといって、SLの中で手に入るたくさんの服や家具等を使ってスクリーンショットを撮影し、それをSNSに掲載して紹介するというロールプレイを主にしています。

今回の記事はセカンドライフ非技術系アドベントカレンダーという毎年恒例の企画に投稿させていただくものです。技術系も用意されているので、興味のある方は是非他の方の記事を読んでみたり、参加したりしてみてください!

さて、「セカンドライフのコミュニケーションについて」というテーマで何か書きたいと思い、何日も何をどう書くべきか悩んでいました。私自身非常に癖のある人間というか、チャットにも関わらず文章の前後をきちんと見ずに勢いで打ち込んでしまったり、よかれと思ってした事でいつの間にか嫌われてしまっていたり、聞いてもらえる環境だとつい喋りすぎてしまうところも…加えて、ちょっとした事で「私嫌われたのかな」と思ってしまう、ポジティブの皮をかぶったアルティメットネガティブでもあります。多分「こいつめんどくさいな」と思われた事も多いだろうと自分では思っています。この記事を書き始めた6日の時点で公開されているものの中からだと、4日に投稿されているYazooさんの記事の最初の方にとても共感しました。

ですが、この良くも悪くも怖いもの知らず、はっきりものを言い相手に踏み込む性格が武器になった時期というのが私にはありました。初心者の頃です。今日は前向きに「思い切って踏み出すといい事もあるんだよ」という事を、生まれたての頃を振り返りながら書いていこうと思います。

 

-怖いもの知らずの1ヶ月

一度このブログに書いたこともあったのですが、私がSLを始めたのは2016年の春で、2日目にはGoogleを頼りに早速課金してスキンや服を買い、すりんくを使ってカフェやバー、初心者支援施設にも顔を出すようになっていました。元々PlayStation HomeというPS3用の仮想空間にいたこともあって、英語の壁を乗り越え操作方法を覚えた私にはある程度の楽しみ方が分かっていたように思います。行く先々で「生まれ変わり?」と聞かれ、「生まれ変わりって何ですか?」と返すことも多かったです。ですが見る人が見れば初心者だと分かる服選びをしていて、私の調べた情報が少し古かったせいでプリム製の服ばかり集めていたので、半月後にメッシュボディになって全く着られなくなってしまったのは苦い思い出です。

おしゃれがしたい、お店で働いてみたい、友達が欲しい、そんな前向きな思いだけで日々を過ごしていた私には怖いものがなく、無知ゆえにたくさんの人に話しかける事が出来ていました。そんな私がよくやっていたのが、「分からない事は分かる人にすぐ聞いてしまう」という事です。これは例えば「どうやったら飛べますか?」みたいな自分で調べればすぐ分かるような事ではなく、SLで長く生きている方に聞いた方が最新の情報が得られる時に使う手段で、主にアバター作りの部分でたくさんの方にお世話になりました。

生まれた当時、カフェ巡りをしていた私にとって、凄く可愛らしいアバターのSL大先輩はどなたもキラキラして見えていました。素敵だなと思ったらまず「○○さん凄く可愛い!」とまっすぐ伝えた上で、いつもどこで買い物をするのか、ランドマークを持ってたら送ってもらえないかとガツガツ聞いていました。今年に入ってから、中には自分の個性を凄く大切にされていて、身につけているものを教える事を嫌がる方もいるという事を知ったのですが、私はこれまで運良く全ての方に教えていただく事が出来ています。お洋服を買いに行ったらお店のオーナーさんとばったりお会いして、イベント会場限定価格の商品を出していると言われ、その場でSLにはファッションイベントというものがあるのだという事を教わった事もあります。

今振り返っても「私勇者だったな」と思うのは、同じ時期に生まれたフレンドさんととある髪屋さんに買い物に行き、モデルのアバターがとても可愛い、スキンはどこのだろうという話になり、その日のうちにノートカードを送ってお店のオーナーさんに聞いてしまった事。2日後くらいにお返事をいただいたのですが、凄く丁寧にスキンの名前やランドマーク、使っているメイクのお店や、私が知らなかったメッシュリップというものの存在も教えてくださったのを覚えています。

私のSL最初期が、こういった「自分で思い切って聞いてみた結果嬉しい事が起きた」という出来事に溢れていたおかげで、その後人間同士だからこその関わりの難しさ、仲違いやすれ違いといった難しい事で悩んでも、「何だかんだSL楽しいからな」という思いで今日まで続けてこられたのかなと思います。1日目のHarukaさんの記事のような、『受け入れてもらえた』と思える出来事が、私にとってはアバター作りに関わる事だったのかもしれません。

 

-今も続く「それどこで買ったの?」

SLに初めて生まれてから2年半以上が過ぎ、趣味だった買い物やSS撮影が今ではひとつのお仕事にも繋がっている私ですが、今でも初心者の頃と同じように思い切って相手に聞いてみる事があります。主にFlickrでの事ですが、恥ずかしながら殆ど英語が話せないので、詳しい方が聞いたらおいおい…と思うかもしれない英語で相手にファンである事を伝え、その素敵なアイテムはどこの?と尋ねています。海外の方は基本的に優しくて、「私英語が下手でごめんなさい」と言うと多くの方が「そんな事ないよ!とても上手に話せてる!」と返してくれるので救われますし、そこから少し仲良くなって名前を覚えてもらえたり、フレンド登録してもらえた事もありました。繰り返しになりますが、自分の個性のためにそういったものを教えたがらない方もいるので、そういう場合は深入りしない事をおすすめします。逆に自分自身が聞かれる事もあるので、そういう時はとても嬉しくなって出来るだけ丁寧に全てお答えするようにしています。

また、初心者の頃は「知らない人からIMが来ても反応するな」と教わりその通りにしていたのですが、ここ1年は出来る限りお返事するようにしています。生まれてからある程度年月が経つと悪質なIMなんてものは滅多に来なくなり、むしろ心温まる交流に繋がるものの方が圧倒的に多いのだという事を知ったからです。直近だと、ガチャイベントで「鍵の使い方を知らない?」と聞かれ、たまたまそれが何を意味するものなのか知っていたので、頑張って答えてみたら凄く喜んでいただけた事がありました。タイニーアバターの時には「可愛いアバターね」「ありがとう!」というだけのやり取りがよくあって、その度にその人がわざわざIMを送ってくれてまで褒めてくれた事がとても嬉しくなります。

 

-小さな一歩の積み重ねで世界は広がる

SLでは、全ての人が優しいわけではない事も、上手くいかずに腹が立ったり傷ついてしまったりする場合がある事も分かっています。それでも、思い切って一歩踏み出してみると「SLってあったかいなあ」と思う出来事はたくさん起きると思います。

冒頭で話したように、自分に正直で癖の強い私は、優しい方から「誤解されやすいだけだよ」と慰めてもらった事もありました。何か意図せず気に障る事をしてしまったのであれば、その誤解がいつか解ける日が来る事を願って、その後の言動で示そうと努力をしながら生きているつもりです。これからも出来るだけポジティブな言葉を口にして、嬉しい時はありのまま素直に、でも時には黙るという事を覚えられるように。それが今の私の生きる上での課題です。

SLは他のゲームと違い、誰かと協力しないとクリアできないものは無く、あってもそれは運営側が作ったクリア必須のクエストではありません。敢えて誰とも関わらず、ひとりで遊ぶという手段も大いにありだと思います。ですが、自分なりの歩幅で一歩外に踏み出してみると、人と関わるのも案外悪くないのかもなと思えるのがSLのいいところでもあると私は信じています。

先日のNHKでのドキュメンタリー番組、私はまだ観ていないのですが、それをきっかけにSLを始められる方も出てきていると聞きました。最初はとにかく楽しく、やりたい事をたくさんやって、分からない事はガンガン聞いて前向きに遊んで下さる事を、画面の向こうから願っています。